短歌一期一会

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【百人一首歌の解説(84番歌)】藤原清輔朝臣の歌

動画タイプ
一般
公開日時
2026年3月16日 19:00
動画長さ
09:24
再生回数
599
高評価数
37
コメント数
-
エンゲージメント率
6.2%
データ確認日時
2026年3月23日 06:36

動画概要

今回は、百人一首第84番歌、藤原清輔朝臣の歌をご紹介します。

藤原清輔朝臣(84番)
『新古今和歌集』雑・1843

永らへば またこの頃や しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき

【現代語訳】
この先も生きていけば、
今はつらいと思っているこの時期のことも、
いつか懐かしく思い出す日が来るのだろうか。
かつては苦しいと思っていた昔の日々さえ、
今では恋しく感じられるのだから。

【鑑賞】
この歌は、人生の時間の流れと心の変化を静かに見つめた作品です。
「憂し」と感じていた過去が、時を経ることで「恋しき」ものへと変わっていく――
その心の不思議な転換が、しみじみとした語り口で表現されています。

現在の苦しみも、未来から振り返れば大切な思い出となるかもしれない。
そんな人生の真理を、穏やかな問いかけの形で示している点に、この歌の深い味わいがあります。
年齢を重ねるほど共感が深まる、人生詠の名歌といえるでしょう。

【作者紹介】
藤原清輔朝臣(1108年~1177年)は、平安時代末期の歌人で、
百人一首79番の藤原顕輔の子にあたります。
学識豊かな歌人として知られ、『奥義抄』『袋草紙』などの歌学書を著しました。
しかし官途には恵まれず、異母弟が高位に昇る中で思うような出世はできませんでした。
そのような人生経験が、この歌のような時間への深い洞察を生んだとも考えられます。

人生の苦しみや喜びを超えて、過去を懐かしむ心の動きを詠んだ、味わい深い一首です。
ぜひ何度も読み返し、その余韻を味わってみてください。

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【百人一首歌の解説(84番歌)】藤原清輔朝臣の歌