大人の美術鑑賞

大人の美術鑑賞

何故女神が母乳で乳児を攻撃しているのか?女好きでダメダメな王に贈られた絵と天の川の秘密

動画タイプ
一般
公開日時
2025年6月20日 20:00
動画長さ
09:56
再生回数
540
高評価数
63
コメント数
-
エンゲージメント率
11.7%
データ確認日時
2025年6月27日 01:33

動画概要

↓以下スクリプトです↓
「目が…目がぁぁぁ」
「あーーーー」
女神が母乳を乳児にかけている変な絵…
奇妙すぎるこの絵は当時スペインを牛耳っていた
女好きで政治には不向きな王様に贈られました
そしてこの絵には宇宙誕生の秘密が隠されていました
詳しく見ていきましょう
この変な絵の舞台は天空
全知全能の神ゼウスは心配していました
彼の息子ヘラクレスには神の力がないことを…
何故全知全能の神ゼウスの息子、ヘラクレスには
神の力が無いのか
それはヘラクレスのお母さんアルクメネが
ただの人間だったから
ゼウスには姉で女神で
正妻のヘラがいましたが
ゼウスは女好きで人間の女にも手を出していました
神の血が半分しかないヘラクレスを不憫に思ったゼウスは
いいアイディアを思いつきます
彼は自分の正妻で姉ヘラの母乳を
ヘラクレスに飲ませようとしたのです
ヘラが寝ている間に…
しかしゼウスのこの行動は
あまりいい考えではありませんでした
ヘラクレスがあまりにも強く母乳を吸ったので
ヘラは痛みで目を覚ましてしまったんです
ヘラは見知らぬ子供が自分の胸を吸っていることに驚き
ヘラクレスを振り払いました
その時ヘラの神聖な母乳が天に放出され
天の川(Milky way)ができました
Tada(効果音)
ビッグバンとかそーゆー科学的な事は忘れてください
なぜなら、神話によれば天の川(Milky way)は
こうして母乳によって創造されたからです( ´∀` )ハハ
…分かりましたか? Milky(乳の) way(道) です
この絵を描いたのはピーテルパウルルーベンス
彼は17世紀初頭に活躍した画家兼優秀な外交官でした
1621年、ヨーロッパは荒れていました
スペイン帝国とオランダ共和国の間で続く、80年戦争
そして、スペインとイングランドの間に流れる冷たい敵意
戦火の煙がヨーロッパを覆っていました
そんな時、スペイン領南ネーデルラント総督
イサベル・クララ・エウヘニアが
ある男に白羽の矢を立てました
その男こそピーテル・パウル・ルーベンス
彼はフランス王妃マリードメディシスの肖像画
イサベルクララエウヘニアの肖像画などを手がけ
王族はもちろん貴族からも絵の依頼が絶えなかった
スーパー宮廷画家でした
それだけではありません
彼は絵の才能もありましたが
ラテン語、スペイン語、イタリア語
フランス語、オランダ語など複数の言語を操れ
宗教や政治情勢を理解し
話術にもたけていたので高貴な人々に気に入られ
ヨーロッパ中の王族や貴族と交流がありました

そんな彼の裏の任務は
スペインとイングランドの和平交渉
表向きは芸術家として
実際は王と王の間に立ち
言葉と信頼で国と国の運命をつなぐ——
それが、ルーベンスに課せられた使命でした

1629年
ルーベンスはロンドンへ渡ります
そこにいたのは、若きイングランド王チャールズ1世
彼は芸術をこよなく愛する王
ルーベンスは、キャンバスと筆を手に
静かに王の前に立ちました
ルーベンスは絵を描き
その合間に、言葉を交わし
王の心を少しずつ開いていきます
彼が贈った絵が「平和と戦争の寓意」という絵
絵の中心には平和の女神パクスがいて
彼女の周りには子供たちと果物
半獣人サテュロス
女神パクスの周りは明るく輝き
平和は自然を豊かにし
人も獣も繫栄するということを示唆しています
絵の右側には戦いの神マースがいて
知恵の神ミネルヴァに制止されています
マルスは破壊と侵略を象徴
ミネルヴァは、争いではなく
知恵によって国を守り、平和を保つ力を象徴しています
この絵は平和を選んだ未来は明るく
戦争を選んだ未来は暗いと言う事をはっきり表しています
イングランドは長引く戦争で疲弊していました
チャールズ1世はスペインとの休戦を望んでいましたが
議会との対立を恐れ
休戦することを決断できないでいました
しかしルーベンスの絵によって
「戦わないことは敗北ではない」と気が付きました
この絵をきっかけに和平交渉は秘密裏に進行し
スペインとイングランドの間に休戦の道が開かれました
それは武器ではなく筆と知性で勝ち取った平和
ルーベンスは、その功績をたたえられ、
チャールズ1世からナイトの称号を授与されました
画家にして外交官
彼の名は、芸術と政治、二つの世界を結ぶ者として
更にヨーロッパ中に知れ渡ることとなりました
そしてルーベンスは、スペインに戻ります
待っていたのは、芸術をこよなく愛する王、フェリペ4世
フェリペ4世はスペインの歴史の中でも
特に変態な王様でした
彼は小人が大好きで宮廷には沢山の小人がいて
女好きで何人も愛人がいた上、極度のシスコン
妹が大好きなあまり
妹の結婚交渉をかなり引き延ばし
妹の結婚の際は涙を流して別れを惜しみ
彼女の事を「わが心の慰め」と書き
頻繁に手紙を送り続け
更にその妹の子供
つまり実の姪と結婚すると言う徹底したシスコンでした
そしてこのシスコンの王は、政治にはあまり関心がなく
戦乱の世で疲れていました
だからルーベンスの絵に美と静寂
そして禁断の物語を求めました
1637年彼はルーベンスに離宮に飾る用の絵を依頼しました
フェリペ4世はこの離宮を狩猟のために使っており
この離宮には親しい側近しか入れませんでした
ルーベンスはこの離宮を飾るため約60点もの
ギリシャ神話の絵を描きました
神々の誕生や英雄たちの冒険
そして愛と禁断…
数多くあるギリシャ神話の中で
ルーベンスはゼウスの物語の絵を沢山描きました
ダナエに黄金の雨となって降り注ぐゼウス
-美しい人間の王女ダナエに一目ぼれしたゼウスが
黄金の雨になって肉体関係を結んだ話
レダと白鳥
-美しい人間の王女レダにゼウスが一目ぼれをし
白鳥の姿に変身して肉体関係を結んだ話
ガニュメデスの略奪
-美しい王子ガニュメデスにゼウスが一目ぼれし
ワシの姿に変身して地上に舞い降り
ガニュメデスを拉致った話
そして天の川の誕生
-美しい人間の女との間にできた子供が
神の力を持たないのを不憫に思ったゼウスが
正妻が寝ている間に
母乳を吸わせた話
人間の女に一目ぼれをして何かに変身して関係を持ち
ついには美少年にまで手を出し
托卵ならぬ托乳をさせる神様ゼウス
…控えめに言って屑です
こんな屑の神様の物語の絵を王様は
どのように楽しんでいたんでしょうか?
狩猟が終わりフェリペ4世が離宮を訪れる際は
狩猟を補佐するための小規模な側近グループが
同行していたと言う記録があります
ここからは予測ですが
王は狩猟の後仲良しの側近と一緒に
ルーベンスの描いた絵を見ながら
英雄たちの物語や
ちょっとした下ネタを話していたと考えられます
何故なら離宮は宮廷からは離れた森の中にあり
いわば男性の秘密基地のようなもので
当時のヨーロッパの宮廷文化では
狩猟は単なるスポーツではなく
社交・文化的交流の場だったんです
フェリペ4世は幼いころから王になるために教育され
学識深い王でしたが戦争と政治に疲れ
信頼できる部下を失い
癒しを複数の愛人や芸術に求めていました
ルーベンスはそんなフェリペ4世と
神でありながら欲望のままに複数人間の女性と
関係を持ったゼウスを重ね
「力を持ちながらも孤独な支配者」として見ていました
ルーベンスがフェリペ4世のもとにいた時
スペインはちょうど衰退期
イングランドと和平しても
オランダ、フランスとの戦争は続いていて
国力の消耗は止まりませんでした
王のフェリペ4世は責任を一身に背負いながら
こうした状況を好転させる力を持てず
重圧と無力感に苦しんでいました
「天の川の誕生」
この絵の裏テーマは「失敗から奇跡が生まれること」
ルーベンスは失敗しても、そこから奇跡は生まれる
たとえ王としてうまくいかなかったとしても
あなたの人生は無意味ではない
失敗から輝く奇跡が生まれることもある
そんな意味を込めてこの絵を描いたのかもしれません
と言う事で今回は
女神と幼児、そして怪訝な顔をする神が描かれている
意味不明の絵天の川の誕生と
戦争と政治に疲れてしまった王様
フェリペ4世についてでした

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#歴史
何故女神が母乳で乳児を攻撃しているのか?女好きでダメダメな王に贈られた絵と天の川の秘密