23歳の現場職YouTuber、ホルムズ海峡封鎖の深刻な影響を語る 「すでに何件も仕事が止まりました」
YouTuberの「S&P500ガチホニキ 【23歳 現場職】」(登録者数約5万人)が25日に公開した動画で、ホルムズ海峡の事実上の封鎖をきっかけとした建設資材の高騰と供給制限により、現場の仕事が次々と止まっている実情を報告しました
建設現場のリアルを伝える
ガチホニキは大学生のころから現場仕事に従事し、現在は屋根職人として働きながら、副業のYouTube収入と支出管理によって毎月30万円を米国株(S&P500・ナスダック100)に積み立てる23歳のYouTuberです。チャンネルは2025年11月の初投稿からおよそ5カ月で登録者4万人を突破しました。
動画で取り上げられたのは、2026年に入って深刻化した中東情勢が建設現場に及ぼした影響です。米国とイスラエルがイランを攻撃して以降、ホルムズ海峡を通る原油やナフサの供給が大幅に滞り、4月12日にはトランプ大統領が米海軍によるイラン港湾の封鎖、いわゆる「逆封鎖」を宣言。これを受けて国内では建材メーカーが受注停止や大幅値上げを相次いで打ち出し、住宅設備や塗料、特装車など幅広い業種に影響が連鎖しています。
ガチホニキは冒頭から「すでに何件も仕事が止まりました」と切り出し、「いつもの投資の解説とかお金のマインド動画ではなくて、僕の主戦場である建設現場の超リアルで、今まさに血が流れている話をしていきたい」と語り出しました。テレビのコメンテーターが中東情勢を遠い国の話として扱う一方で、現場で働く作業員たちは「完全に首元に冷たいナイフを突きつけられている状態」だと表現しています。
「あくまで1人の23歳の現場作業員n=1の個人のケースのデータやと思ってほしい」と前置きし、具体的な事例として、親方の元に届いた材料屋からのファックス書類を提示。中東情勢に伴う一部商品の出荷制限と大幅値上げを通知する内容で、5月1日納品分よりルーフィングや外壁下地材などが40〜50%ほど価格改定される旨が記載されていたといいます。
屋根の下地材であるルーフィングはアスファルトを原料としており、原油高騰の影響を直接受ける形となっていると解説。半年から1年前に契約を結んだ大型工場の屋根工事などは、いざ施工する段階で材料費が1.5倍に跳ね上がり、利益が消えてしまう構造を「コストプッシュインフレ」(原材料費などコストの上昇が原因で発生するインフレのこと)の現場版だと指摘しました。
作業停止のドミノ
さらに深刻なのが、価格高騰だけでなく物そのものが手に入らない事態だといいます。親方が言うには「金払うから売ってくれって言ってもそもそも物がない」状態だそうで、石油由来の溶剤や接着剤などの供給がストップしつつあるとのこと。塗装業者などが先に動けなくなり、続く工程の屋根職人や足場屋にまで作業停止がドミノ倒しのように波及していると説明し、自身が先週入る予定だった現場が3つ急遽なくなったことも明かしました。「仕事をやりたくてもやれない」という最悪のループが起こるかもしれないと警鐘を鳴らしました。
ミクロな影響として、社会人2年目を迎えるタイミングで予定していた給与交渉も白紙にせざるを得なかったと吐露。資材が50%、物によっては70~80%も値上がりしているといい、そんな来月の仕事すら見えない状況で、頭を抱える親方に向かって賃上げを切り出すことは憚られたそうです。ガチホニキは、
中東で船が通れなくなっただけで現場から材料が消え、親方が頭を抱え、それを見た僕が給料アップの機会をお蔵入りにする。そして米国への投資資金が止まる危機にある。こんなにも世界は恐ろしいほどに繋がってるってことですよね。遠い異国の海でのトラブルが関西の屋根の上で汗水を流している23歳の若者の財布に直撃して、さらにはアメリカの株式市場に流れるはずだった資金まで減る。こんな感じでグローバル経済って僕らの生活の首根っこを平気で掴んでくるんですよ。
と、自身の事例を通して経済の繋がりを強調しました。
動画の終盤では、こうした有事を通じて「自分の身は自分で守る」しかないと結論づけ、「悔しいなら上がるしかない。本業の給料が上がらないなら副業で稼ぐ。現金を持っているだけで価値が目減りするなら、投資という資本主義のバグを使いこなす」と視聴者に呼びかけ、現場のリアルを今後も継続的に発信していく考えを示しています。
この動画は投稿から2日で20万回再生を記録するなど大きな反響を呼んでいます。
コメント欄では、
自営業の塗装屋です。資材どころか、食糧難になるんかと周りは話しています。23歳お若いのにスラスラ流暢な喋りでわかりやすい!応援してます
病院なんですけど、ビニールエプロン、ビニール手袋が不足してきました。頼んでも半分くらいしか届きません。
足場屋で働いてます。社長からこの動画のURL来てめっちゃ震えてる
など、さまざまな業界の視聴者が身の回りの影響を語っています。









