なりすまし診療で逮捕の住職、YouTubeチャンネルのコメント欄が「大喜利」状態に

詐欺容疑で逮捕された姫路市の住職が自らYouTubeに投稿していた尺八演奏の動画に、ネットユーザーによる書き込みが相次ぎ、コメント欄が大喜利状態となっています。

他人名義の保険証を25施設で計115回利用した疑い

警視庁神田署は4月、詐欺の疑いで兵庫県姫路市の住職、広利輝和容疑者(55)を逮捕しました。

捜査関係者によれば、広利容疑者は今年2月、大阪市内の病院の皮膚科と薬局を訪れ、自分のものではない健康保険証を示して診療と薬の処方を受けた疑いが持たれています。これまでに兵庫県や岡山県などおよそ25カ所の医療機関を渡り歩き、計115回にわたって同様の不正受診を行っていたとみられており、警視庁は余罪の捜査を進めているとのことです。

不正利用された保険証の名義人は、千葉県在住の60代男性。2024年1月ごろに東京都内で財布ごと落としていたもので、広利容疑者は時期を同じくして台東区の路上でこれを拾ったといいます。受診の際には問診票に名義人の個人情報を書き写すことで本人になりすましていたとされ、これにより詐取された診療報酬の総額はおよそ130万円に達するとみられています。

取り調べに対し広利容疑者は、「保険証がなかったので拾った保険証を使っていた」と容疑を認めたうえで、「同じ病院で繰り返し使用すれば警察にバレると思ったので、いろんな地域で使用した」とも供述しているとのこと。住職に就任したタイミングで国民健康保険への加入手続きを行わないまま、無保険の状態で生活を続けていたことが今回の犯行の背景にあるとみられています。

「逮捕はつらいよ」尺八動画に書き込み続々

逮捕の報道後、思わぬ形で注目を集めることになったのが、広利容疑者本人の名義で運営されているYouTubeチャンネルです。

動画は尺八やバイオリンの演奏を収めたものが中心で、本数はショート動画と合わせて10本のみ。登録者数は100人ほどです。

そんな中で視聴者から書き込みが集まっているのが、静岡県内の奥大井湖上駅を訪れて映画『男はつらいよ』のテーマを尺八で演奏する姿を収めた動画です。2025年6月27日の投稿から長らく再生数は伸び悩んでいたものの、報道前には200回ほどだった視聴回数は、記事執筆時点で3000回を超えました。

コメント欄には、楽曲名をもじった「逮捕はつらいよ」「檀家はつらいよ」「留置所もつらいよ」をはじめ、「無職かと思ったら住職でたまげた」「ホラも吹いてたの草」「お元気そうですね、健康保険証なんていらなさそう」といった書き込みが並びます。

事件の報道で初めてチャンネルを訪れたユーザーによる、いわゆる“大喜利”の様相を呈しており、動画の公開が続いている限り、ユーザーによる書き込みはしばらく続きそうです。

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