ホームレス男性に歯磨き粉入りクッキー食べさせたYouTuber、懲役15カ月の刑に―スペイン

イタズラ動画を投稿した中国人YouTuberに対し、スペインのバルセロナ最高裁判所が約2万ユーロ(約280万円)の罰金と懲役15カ月、5年間のYouTubeチャンネルの使用禁止の判決を下したと報じられています。

歯磨き粉を挟んだオレオクッキー

ReSet」(登録者数120万人)の名で知られるバルセロナ在住の中国人YouTuber、Kangwa Ren(25歳)は、イタズラやユーモアにあふれる動画でスペインやラテンアメリカ圏で人気のYouTuberです。しかし彼は、2016年に投稿したあるイタズラ動画により世間から批判を浴びていました。

動画は、バルセロナの路上にいたホームレスの男性にオレオクッキーを与えるというもの。Kangwaはオレオのクリーム部分を取り除くと、代わりに歯磨き粉を挟んでチョコレートでコーティング。それをホームレスの男性に20ユーロ紙幣と一緒に手渡します。男性は喜んで口にしたものの、即座に吐き出しました。

この動画の投稿直後から、彼の度の過ぎたイタズラに非難の声が集まりましたが、Kangwaは、

もっと良い面を見て欲しい。彼は、歯を磨かなくて済んだのだよ。ホームレスになってから歯を磨いたこともないんじゃないかな。

と悪びれる様子もなくコメント。さらにその翌日には、ホームレス男性にクッキーの味はどうだったか尋ねに行く動画を投稿していました。

 

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15カ月の懲役など実刑判決が言い渡される

視聴者は、Kangwaが貧困にあえぐ人をからかっていると非難。その結果、動画はYouTube上から削除されることに。

Kangwaはホームレス男性の娘に300ユーロを渡し、法的措置をとらないよう懇願するとともに謝罪。その一方で、「人々は冗談が過ぎるというが、もし彼がホームレスではなく、普通の人だったら誰も何も言わなかっただろう」とコメントしていました。

結局、家族は法的措置をとったとみられ、5月31日、バルセロナ最高裁判所はKangwaに対し、15カ月の懲役とYouTubeチャンネルの5年間の停止、さらに被害者に対する道徳的損害賠償約2万ユーロ(約2800万円)を支払うよう命じたと報じられています。

一方、Kangwaは翌日にコメントを発表し、まだ判決状が届いていないため本当のところは分からないとしつつ、2016年以降自分は大きく変わり、今チャンネルを停止されることは非常に困る、と述べています。