YouTubeが番組制作から撤退。限定配信のドラマも20年には無償化か

YouTubeが、独自の番組制作から撤退する方針を発表しました。加えてAppleが新サービス「Apple TV+」を発表するなど、今後の番組制作やストリーミングサービスに大きな影響のある出来事が起きました。

2020年から、Premium限定だったドラマも広告付きで視聴可能に

YouTubeは以前から、月額1,180円で様々な恩恵が受けられる「YouTube Premium」というサービスを提供していました。得点の1つとして「YouTubeOriginals」という、Premiumメンバーのみが視聴できるオリジナルコンテンツの配信があり、同サービスの目玉の一つとなっていました。

日本でも2018年11月14日から、YouTubeはを日本での提供を開始しています。映画『ベスト・キッド』のスピンオフ・ドラマ『Cobra Kai』や、ダンスをモチーフとした『Step Up: High Water』の他、日本で最も登録者数の多いチャンネルである「はじめしゃちょー」(登録者数772万人)が主演を務めるドラマ「TheFakeShow」などがラインナップされていることなどが注目を集めました。

YouTube|The Fake Show EP 1「お前は誰だ」

ところが日本でのサービス開始から2週間弱の11月27日、YouTubeがこれらのオリジナルコンテンツを無償化する方針であることが、Hollywood ReporterVarietyによって報じられています。その際は、動画を広告付きですべてのユーザーに開放するとはしたものの、番組制作からの撤退については否定的なコメントを残していました。

YouTube、番組制作から撤退

しかし2019年3月25日、世界の金融ニュースなどを報道するサイト「Bloomberg」が「YouTube Bows Out of Hollywood Arms Race With Netflix and Amazon」という記事の中で、YouTubeが番組制作から撤退する方針であることを報じました。

YouTube has canceled plans for high-end dramas and comedies, people with knowledge of the matter said, a pullback from its grand ambitions for a paid service with Hollywood-quality shows.
(YouTubeは最高峰のドラマやコメディ(の制作)の計画を中止したと、関係者は発表した。YouTubeの、ハリウッド級のクオリティの動画で有料サービスを提供するという大きな野望からの引き戻しだ。)(Bloomberg

Appleがストリーミングサービスに参入

YouTubeが番組制作からの撤退の方針を公表したのと時を同じくして、Appleは3月25日、独自の動画ストリーミングサービス「Apple TV+」を発表。

Apple

料金などの詳細は秋ごろの発表とのことでしたが、配信予定の番組にはアカデミー賞監督「スティーブン・スピルバーグ」氏や司会者、俳優としてアメリカで有名な「オプラ・ウィンフリー」氏などが携わていることが明かされています。

既存のストリーミングサービスに大きな影響を与える今回の発表が、YouTubeの番組制作からの撤退の一因では、とする声も上がっています。