中国のトップインフルエンサー、脱税で240億円の罰金

中国東部・浙江省の税務当局は、国内のトップインフルエンサーのひとりである黄薇氏(36歳)を脱税の罪で摘発、追徴課税や罰金として13億4000万人民元(約240億円)の支払いを命じました。

ライブコマースの女王

Viyaの名前で知られる黄薇氏は、動画を配信して商品を売る「ライブコマース」で活躍するインフルエンサーで、通販サイトのフォロワー数はなんと1億人以上。昨年には「ロケットの打ち上げ権」を4000万人民元(約7億円)で売り、最近の「独身の日」を祝うショッピングでは、たったひと晩で85億人民元(約1515億円)を売り上げました。彼女が売り込むと何でも売れてしまうため、「ライブコマースの女王」の異名を持っています。

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その彼女が、12月20日に2019〜2020年の収入を偽ったなどして合計6億4300万人民元(約116億円)の脱税を摘発されたのです。

彼女は摘発後、

私の税法と法規に対する違反行為を心から謝罪します。そして、罪を重く受け止めます。

とWeiboのアカウントですぐに謝罪しました。

強まる中国政府の統制

税務当局は彼女に対し、追徴課税と罰金で13億4100万人民元(約240億円)の支払いを命じました。

11月には同じく2人の女性インフルエンサーが脱税を摘発され、16億円の支払いを命じられています。

この厳しい統制は、今年8月に習近平主席が掲げた「共同富裕」の一環で、これは貧富の差が拡大している中国で、これ以上貧民層の不満がたまらないように富裕層からの寄付を通じて所得の再分配を促すというものです。また、9月にはライブ配信者を含むエンターテインメント業界の税を増税すると発表し、今月14日には、習近平主席は北京で行われた文学や芸術に関する大会で、

文芸活動には収益がなくてはならないが、欲におぼれて市場の奴隷となってはならない

と、品や素行の悪い芸能人を排除する方針を示しました。

20日の午後の時点で黄薇氏のWeibo、Taobao、Douyinのアカウントは全て停止され、その日の午後7時に予定されていたライブ配信は日程を変更されたそうです。

総資産が89億元(約1586億円)ともいわれている黄薇氏ですから、支払いは問題なそうですが、ネット上では破格の罰金額として大きな話題となっています。