イジメを実名で告発? 謎の広告動画が900万回再生

YouTubeで「正義のYouTube広告」という動画広告を見たことはないでしょうか?
黒い画面に白い字幕で、イジメをしている人物の実名と学校名をメロディに乗せて歌い上げる動画です。

4日で900万回再生

これは2019年12月20日に公開された「正義のYouTube広告」という動画。

イジメの被害者と加害者の実名を、東京オリンピックの開会式の朝にYouTube広告で公表するといった内容です。
12月24日現在、約900万回再生も再生されています。

歌詞を一部抜粋してみました。

日立市立 上諏訪小学校5年生の 村上大翔が 井上悠人を イジメています
豊田市立 羽生小学校6年生の 浅見和真が 森田龍之介を イジメています
拡散希望 拡散希望 今すぐ助けなきゃ イジメを苦にして 飛び降りる前に 今すぐ助けなきゃ
だから僕は 東京オリンピックの 開会式の朝に 正義のYouTube広告を ぶっ放すぜ
205カ国の 参加国の数だけ イジメている奴を 正義のYouTube広告で ぶっ放すぜ
イジメていた奴らの人生なんか 知ったことじゃないのさ 正義のYouTube広告を ぶっ放すぜ
イジメれられている奴らよ あともう少しだけ 耐えておくれ 正義のYouTube広告で オマエを 必ず 開放してやるぜ

動画冒頭から学校名、加害者被害者のフルネームが出てくることもあり、広告を見た人で不快と感じた人も多いようです。

あべりょうとは?

これを投稿したのは「あべりょう」(登録者数17万人)という正体不明のシンガーソングライターです。
政治や社会問題などを、キャッチーなメロディに乗せて、皮肉のきいた歌詞で歌っています。
楽曲はカラオケや音楽配信サービスでも配信されており、YouTube広告も活動の一環と思われます。

2017年には「核攻撃サバイバー」という動画を投稿。
北朝鮮から核攻撃を受けた場合の取るべき行動をまとめたこの動画は、広告として配信され、2019年12月現在では3000万回以上再生されています。

存在しない学校名と名前

今回の「正義のYouTube広告」は、学校名と実名を出していじめを告発する歌に見えますが、学校も名前を挙げられた人物も現在には存在しないと思われます。

歌詞に登場する日立市立上諏訪小学校は1962年に廃校、豊田市立羽布小学校も2006年に廃校しているようです。
そのことから、人物名も偽名であると思われます。

あべりょう本人はこの動画の解釈について明言していないため、真偽は不明ですが、ネット上ではたくさんの憶測が飛び交っています。

賛否両論分かれる

コメント欄では賛否が分かれていました。

同じ名前の人がいたら可哀想だな

これ同姓同名からしたらとんでも無くいい迷惑だよなw

といった、偽名だとしても、同姓同名の人が存在する可能性を考えると迷惑だという声がありました。

それに対して、

典型的な正義マンやな。ホントに目障りだからこういう所で自己主張すんな。

と思ったらそういう連中を皮肉った動画なんやね。

被害者の実名を報道するマスゴミと対応が悪い教育機関と真偽不明の情報を基に正義を振りかざす大人と少しも調べてみようとしない情報リテラシーのない一般人への皮肉

という意見も。

炎上騒動などが起きると、真偽を確かめずにすぐに情報を拡散してしまう人が多くいます。
あべりょうの歌は、そういう人たちを皮肉っていると解釈した人もいたようです。