溝口勇児のAIスクールに「偽のカウントダウンタイマー」 消費者庁の注意喚起手法に該当

消費者庁が注意喚起する「偽の緊急性」

こうした手法について、消費者庁はカウントダウンタイマーによる緊急性の演出を、ダークパターンの一類型として注意喚起しています。消費者庁の啓発資料では、割引期限や提供終了までの時間をカウントダウン形式で表示し、「今すぐ予約しないと」と消費者を焦らせて十分な検討を行わせないまま契約に誘導する手法が、その例として挙げられています。

ダークパターンとは、消費者の認知バイアスなどを利用し、意図しない行動を取らせるよう設計されたユーザーインターフェースを指す言葉です。なかでも、時間の経過でリセットされ実際には終了しないカウントダウンタイマーは、民間の専門家からも「偽の緊急性」を演出するダークパターンと指摘されています。

消費者庁はこれまでに、消費者安全法に基づき、チケット転売仲介サイト「viagogo」のカウントダウン表示が虚偽であったとして注意喚起を行った事例があります。(参考:消費者庁

消費者庁

溝口勇児とAI事業

この「AI+」は、溝口が代表を務めるWEIN/BACKSTAGEグループが展開する教育事業のひとつです。同グループは今年1月、生成AIスクール「AI+」、動画クリエイター育成スクール「CREATOR’ZZ」、起業家育成スクール「REAL VALUE ACADEMIA」の3つのスクールを一斉に展開すると発表しており、「AI+」はそのうちの生成AIスクールにあたります。運営元の株式会社BACKSTAGEは溝口が創業した会社で、溝口自身も監修・講師として名を連ねています。

AI+

イケハヤは今年3月にも、同じグループの動画スクール「CREATOR’ZZ」のランディングページについて、同種のカウントダウンタイマーが設置されていると指摘していました。当時の投稿では「昨日時点では『残り8時間』だったのに、朝起きて今見たら『残り14日』に戻っていた」「実際、コードを見ると自動更新されている」と具体的な挙動を報告し、景品表示法の「有利誤認」に当たるリスクにも言及しています。その後、「CREATOR’ZZ」のページからは当該タイマーが削除されたとみられ、現在は確認できません。今回の「AI+」は、同じグループのスクールで再び同種のタイマーが見つかった格好です。

溝口は5月15日にも、「CREATOR’ZZ」について自身がCEOとして直接運営に携わると改めて発表したばかりでした。AI関連事業を相次いで打ち出す一方、溝口は近年トラブルも続いており、高市早苗首相の名を冠した暗号資産「サナエトークン」をめぐる騒動や、糖尿病治療薬「マンジャロ」のオンライン処方サービスへの出資が物議を醸すなど、その手がける事業の手法には繰り返し批判が向けられています。

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