「日本が“繁殖ビザ”発行」のデマ拡散、発端は6年前のエイプリルフールのニュース記事だった? SNSでは女性インフルエンサーへの批判が殺到
「日本が“繁殖ビザ”を発行」「日本人女性を妊娠させる黒人男性に日本政府が1000万円を支給」といったデマの発端が、6年前のエイプリルフールのニュース記事だった可能性が浮上。さらに、このデマの拡散に加担したとされた1人の女性インフルエンサーに批判が殺到しています。
「日本人女性を妊娠させる黒人男性に1000万円を支給する」というデマが拡散
今年5月、アメリカの黒人女性インフルエンサー「Tasha K」(登録者数126万人)は生配信で「黒人男性のあなた!日本があなたを必要としています!」と呼びかけ、日本が黒人男性に日本人女性を妊娠させて人口減少を食い止めようとしていると語りました。
この動画がTikTokやXなど複数のSNSで拡散されると、いつしか「日本人女性を妊娠させる黒人男性に1000万円を支給する」などと書き変わってデマが徐々に広がることに。SNSではTasha Kへの批判が寄せられ、ファクトチェックプラットフォーム「GhanaFact」が、事実ではないと否定する事態にもなりました。
その後、Tasha Kは今月17日におこなったYouTube生配信で反論。ジョークを言ったことは謝るとしつつも「(それ以外で)なんで私が謝らなきゃいけないの?」と声を荒らげ、「現実を見なさい!」「私を攻撃する暇があるなら女を妊娠させなさい!」と主張しました。
これにはSNS上でも「とんでもない誤報です!即刻阻止!!」「日本政府が黒人を求めてるだと?? いつどこでそれを言ったんだ??」「通報しました。この人はデマを拡散した罪で逮捕されるべきです」と批判の声が上がっています。
元ネタはエイプリフールのニュース記事だった!?
そんな中、これら一連のデマの発端は2018年にネットニュースサイト「SORA News24(ソラニュース24)」がエイプリルフールネタとして投稿した記事の可能性が高いことが判明します。ソラニュース24は、日本のネットニュースサイトである「ロケットニュース24」の英語版サイトです。
問題の記事は2018年4月1日に公開されたもので、「今年の後半、日本は自国のベビーブームを誘発しようとします」(ユーチュラで和訳、以下同)との書き出しで始まり、高齢化や出生率の低下など人口問題を指摘。日本政府の「家族促進局(AFB)」なるものが「繁殖ビザ」を外国人居住者に発行する予定だと紹介。ビザの申請資格として、21歳以上であり心身共に健康であること、「ナルト認定試験」で中忍レベル以上を取得していることを挙げています。
最後には「『奈良の鹿を養子にする』政策よりも成功すると思いますか?」と問いかけるとともに、「楽しいエイプリルフールをお過ごしください!」「出典:エイプリルフール!」とジョークであることが記されていました。

欧米での出来事を紹介するYouTuber「頼むぜエディタ」(同9万人)が、この記事が一連のデマの起源であると指摘。最後まで読まなければジョークとわからないと批判しました。頼むぜエディタの指摘を受けてか、この記事は削除されており、現在同ページでは、誤解の拡散を防ぐために削除を決定したとの報告とともに、日本に「繁殖ビザ制度」はないことが記されています。

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